ヘリコーンの製作


このページでは、ヘリコーンを製作しました。

2つの方法でヘリコーンを作成しました



 JOHN EDMARKさんのヘリコーン を見て、螺旋と松ぼっくりのような形に変化する様子に魅了されました。
 自分でも作ってみたいと思い試行錯誤しながら2通りの方法で製作しました。



  作品(1)


 各アームは、隣接するレイヤーに対して最大68.75°(黄金角の1/2)で回転するようにされているので、
Youtube を 参考にして作成しました。

1.完成写真





2.操作動画
ヘリコーン作品(1)を操作した動画です。


 3Dプリンターの精度によりますが、中心部の回転溝の精度により外側の回転円盤が 微妙にずれますので、調整が必要でした。





3.アームと回転スペーサーの概略
(1)アームの中心リング部分は図のような形にしました。



(2)アーム全体の形
 各アームは、上記リングを左回りに一定の角度で回転させ、それに水平に4mm幅の棒を 取り付けて、先に20mmΦの円盤を取り付けています。アームの厚みは2mmです。



(3)各アームの間に取り付けるスペーサー
 写真のように3Dプリンターでスペーサーを作り、100均で購入した1.8mmΦの 「竹ひご」を刺しています。「竹ひご」の長さは5,8mmで、アームが回転するときの ストッパーの役割をしています。


 「竹ひご」を使わないで全体を3Dプリンターで作成してみましたが、「竹ひご」の 部分にサポートを付けてプリントアウトすると、後の成型が面倒でしたので、結果的に 「竹ひご」を使うことにしました。


(4)中心軸は、5mmΦのステンレス製棒を使用しています。アルミ製は柔らかいので摩擦を 考えると使用しないことにしました。




4.各部品の寸法
(1)アームの中心リング部分の寸法
 FUSION360で中心リング部分を下図のようにデザインしました。厚さは2mmです。



(2)「arm1」の寸法図
 下図のように、上記の中心リングに水平にアームを結合しました。アームの長さは25.0mmで 厚さは2mmです。



(3)「arm2」の寸法図
 上記の中心リング部分を左回りに35.67°回転し、それに水平にアームを結合しました。 アームの長さは30.12mmです。



(4)「arm3」~「arm39」の寸法
 リングの回転角は、最初のリング(3.(1)の状態)の状態から回転角を35.67°づつ 増加させていきます。リングの回転角が90°を超えた場合は、90°を差し引いた値となります。
 アームの長さは、2次関数を利用して計算してあります。
 以下の表が、arm番号とリングの回転角とアームの長さの表になります。



(5)2つのアームの角度差(arm1とarm2の場合)
 *arm1の状態


 *arm2の状態


 したがって、arm1とarm2が回転した場合
*螺旋形の場合は、ストッパーAとBの角度差=2つのアーム差=36.42-33.83=2.59°
*松ぼっくり形の場合は、ストッパーCとDの角度差=2つのアーム差=53.58+15.17=68.75°
となります。
実際の写真です。




  作品(2)


 角度片をアームの中心部分に上下に取り付けて回転のストッパーとして作成したものです。

1.完成写真




3.操作動画
ヘリコーン作品(2)を操作した動画です。




2.アームの写真
*上側と下側の写真

アーム中心部の両側に角度片がついています。


アームの長さは、作品1と同様に2次関数を利用しています。
以下、省略します。